会場が違えば、環境も違う - これは当然のことです。ただ、環境の違いによってテストのスコアに影響が出ることもありますので、なるべく良い会場に当たりたいのが受験者の心理ではないでしょうか。
それだけにハズレ会場を引かされてしまったときのガッカリ感は相当なわけですが、とりわけハズレ会場として有名である「ベルサール渋谷ガーデン」に当たったときの絶望感は半端じゃありません。
僕は以前に1度だけ「ベルサール渋谷ガーデン」に当たったことがあるのですが、駅から遠いし、人がたくさんいてトイレが混雑するし、音響があまり良くなくて音がボワーッってなるし、机が軽い素材なのでマークシートを塗るときにガタガタ揺れてしまうし、帰りも退室するまでけっこう待たされるしで、良いところが1つもありませんでした。
うちの生徒さんも、4月の公開テストでベルサール渋谷ガーデンになった方がいて、やっぱり最悪だったという感想を漏らしておりました。
お話を伺った中で、一番ヤバいと思ったのが、時間通りにテストがスタートしなかったことです。
いったん問題用紙を開いたものの、まだ問題冊子を配られていない人がいて、「いったん閉じてください!」という指示が出たそうです。それで開始が遅れてしまったのですが、そもそもなぜそんな異常事態が起きたかというと、あまりにも人が多すぎて、受付時間内ですべての人をさばききれなかったためなのだそうです。
そのため、テスト直前まで入室してくる人がいて問題冊子の配布が遅れ、ついにはリスニング開始時刻に間に合わないという結果になりました。
これはちょっとヤバいと思いました。
テスト後に責任者が謝罪に来たそうですが、そんなことじゃ済まされないと思います。テストを満足のいく形で実施できていないのですから、返金してほしいという声が上がるのも当然ですよね。
ベルサール渋谷ガーデンのような大人数が集まるところは、特例として受付時間を長めに確保していかないと、今後も同じことが起こるでしょう。
つらつらと不平不満を書きましたが、自分の生徒さんがそういう経験をしてしまったため、自分自身が経験したときよりも失望感が大きいです。せっかく頑張って勉強してきたのに、テスト運営者のミスによって台無しにされたわけですから、「ごめんなさい」で済ませてほしくありません。
コロナ禍で大変な中、TOEICを実施してくれるIIBCには心から感謝しています。でも、頑張って勉強してきた人たちのことを第一に考えた試験運営を心がけてほしいとも思います。今後、どういった対処をしていくのか注目ですね。