こんにちは、TOEIC対策のリノキア英語スクールです。
今回は「精読」についてです。

TOEICのリーディングは問題数がとても多いのに時間が75分しかないため、解き終わらない方がけっこう多いです。

当スクールにカウンセリングでいらっしゃる方からも「時間が足りないんです。どうやったら速く読めるようになりますか?」という悩みを多く寄せられます。

こういうとき、僕としては「〇〇をすればいいんですよ! すぐ読めるようになりますから!」と言って解決策を自信満々に打ち出し、その結果、生徒さんの表情がパッと明るくなって「今日から入会します!」という展開になったらどんなに良いだろうと思うわけですが、もちろん現実にそんなことは起きません。

実際には「精読をして読める英文を1つずつ増やしましょう」という何の面白みもない答えを聞かせ、すこし間があった後、生徒さんがちょっとガッカリしたような表情を見せるというのが毎度のオチです。

今の時代、コツコツと時間をかけるやり方はメジャーでなくなっているのかもしれませんね。

僕としても短期間で速読できるようになる方法があれば知りたいのですが、半世紀以上にわたって試行錯誤されてきた日本人のための英語習得論が明かしていないことを見ると、すぐに速読できるようになる方法というのは「無い」に等しいのでしょう。

やっぱり地道にやっていくしかありません。

精読のやり方

TOEICベースで「精読のやり方」について話を進めていきます。

TOEICはテストですから問題があります。よって、まずは問題を解くというところからスタートですね。

問題を解いたあとは答え合わせです。
ここが最初のキーポイントになります。

わりと多くの方は、正解・不正解をチェックし、知らない単語にマーカーを引いたあたりで終わってしまいます。

これだと、ちょっと物足りないですね。

TOEICはテストですから正答があります。そして正答は1つだけです。その1つだけの正答がなぜ正答であるのかという「根拠」を突き止めないことには、本当に問題を解いたということにはなりません。

というわけで、精読の第1ステップは「正解の根拠を言えるようにする」ということです。

根拠が見つかったら、次は英文を和訳していきましょう。

うまく和訳できないところには成長の種が落ちていますので、見逃さないようにしてください。和訳できない原因としては、「単語を知らない」「文法を知らない」「構文を知らない」「文構造が分かっていない」のどれかになることが多いです。

足りていなかった点をちゃんと見つけて、体得してくださいね。

それから和訳するときには、できるだけ声に出してみたほうがいいです。黙読だと、けっこうな確率で「わかったつもり」になりがちです。

まとめますと、精読の第2ステップは「声に出して和訳してみる」です。

最後はイメージを膨らませることです。

例えば、Employees are required to contact the Print Center before using the new copy machine.という英文があるとして、それが和訳できるとします。

「従業員たちには、その新しいコピー機を使う前に、Print Centerに連絡することが求められています」

こういう訳文ですね。ここからイメージを膨らませるのが最後のポイントです。

なぜコピー機を使う前にPrint Centerに連絡しなければいけないのか?
そもそもPrint Centerって何だろう?

Print Centerは、おそらくthe new copy machineを管轄している部署でしょうね。使う前に一報入れろと要求するくらいですから、the new copy machineをよっぽど特別扱いしているのでしょう。

そして面倒ながらも the new copy machineを使う前に連絡を寄こさせる理由は、そのコピー機が1台しかないからでしょう。きっと性能の良い最新型のコピー機で、みんなが使いたがるのでしょうね。でも自由にしておいたら混雑したりオーバーワークになったりして問題が起こりかねません。だからこそ事前に連絡させて、使える日時などをきっちり決めているのだと思われます。

……というのがイメージを膨らませるということです。精読の最終ステップは「英文からイメージを膨らませて情報を得る」こと。速読のためには、これが最も大事かもしれません。

和訳だけでは得られない情報が得られるのが「イメージ」です。

正確に、なおかつ速く読める人ほど、このイメージ力が優れていると思います。

こうした精読をコツコツと積み重ねていけば、確実に速く読めるようになります。魔法のようなやり方ではないけれども、確実ではありますね。

リノキア英語スクールでは通常の学習メニューとして精読を課しています。
正確に訳せているか、イメージが浮かんでいるかを直接チェックしていますので、1人でやるのは心配という方は、ぜひご利用ください。
まずは無料カウンセリングでお会いしましょう!

それでは最後までご覧いただき、ありがとうございました。