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TOEIC対策のリノキア英語スクールです。
今日(2020年9月26日)は、TOEICオンラインIPテストが開催されました。
まだ検証段階ということでモニターとしての受験になりましたが、1時間版と2時間版の2つのオンラインIPテストを体験できましたので、レポートをしていきたいと思います。
1時間版と2時間版
1時間版…リスニング、リーディングそれぞれUnit1とUnit2に分かれており、Unit1は全員共通、Unit2は、Unit1での正答率をもとに受験者のレベルを判断して、それに応じた難易度の問題が出題される。
2時間版…普通のTOEIC(公開・IP)と同じ。
1時間版のほうが、リーディングに余裕がありません。制限時間が最初から短めなので、モタモタしていると解き終わりません。
僕の場合ですが、1時間版は2分残しでした。
ちなみに2時間版では15分残しでした。
1時間版を受験するときには、スピードの意識が重要ですね。
それからUnit2に関してですが、Unit1で正解しまくったからといって、Unit2が激ムズになるわけではありません。
だからUnit1ではガンガン正解数を稼いで大丈夫です。
長時間パソコン画面を見るのは一苦労
公開テスト(紙ベース)との最大の違いは、目の疲労です。
今日は1時間版と2時間版を立て続けに受けたので、3時間もパソコン画面を見ていたことになります。
僕は1時間版 → 2時間版という流れでしたが、2回目のテストの終盤では目がチカチカして、頭が痛くなったくらいです。
パソコンに映し出される文字がすこし小さかったのも気になりました。
文字の大きさを変える機能があれば良かったのですが、今回のものには付いていませんでした。
先読みができない
従来のオンラインIPテストでは、パート3、4で先読みができない仕様でしたが、今回のも同じく、先読みができないようになっています。
オンライン受験用に、先読みなしで解く練習をしておく必要があります。
こうして先読みなしでパート3、4を解いていると、先読みのありがたさが身に染みて分かります。
オンラインIPテストでは、問題ページが変わるのと音声が始まるのが同時に設定されているようですが、これを別々にするのは難しいのでしょうかねえ。
音声だけ一定で流れるようにして、こちらはページを自由に行き来できる設定になってくれたら、公開テストと同じように解くことができるんですけどね。
リーディングは解く順番を変えられる
僕は普段はパート7 → 5 → 6の順番でリーディングを解くのですが、オンラインIPテスト(2時間版)でも同じようにできます。
ただ、僕はそれを知らずに、パート5から解き進めていきました。
最後まで到達しても、時間が残っていればパート5やパート6に戻って問題を解くことができます。
それから「チェック機能」がついているので、後で戻って解きたい問題などにチェックをつけると、どこに戻ればいいのか一目で分かるようになります。
1時間版のほうは、どうだったか忘れてしまいましたが、たぶんできると思います。
ただし、Unit2に進んでしまうと、Unit1には戻れませんので、それは注意です。
1時間版は、Unitごとに見直ししないといけません。
試験官がいる
従来のオンラインIPテストと違うのは、試験官がいることでしょう。
Zoomの画面から、試験官がつねに受験者を見ています。
したがって、受験者はZoomのカメラをつねにオンにしていなければいけませんし、Zoomから退室してしまうと、受験資格を失う恐れがあります。
それから、Zoomのカメラを通して、ほかの受験者の顔も見えます。
気を抜いて鼻くそをほじったりするとバッチリ見られるので注意です。
また、Zoomの表示名も見えてしまうので、気になる人はあらかじめ変えておく必要がありますね。
とにかくカンニングの疑いがついて回るのがオンラインIPテストですが、Zoom越しに試験官がいることで、多少の抑止力にはなるかもしれません。
ただ、完全には防げないでしょう。
僕はテストを解き終わってから、ほかの受験者を見たりしていたのですが、なぜか画面に向かって正面ではなく、横を向いて受験している人もいました。
正面を向いていると背後に誰かがいれば一発で分かるのですが、横を向いてしまっていると、その人の後ろに誰かが立っていても画面には映りません。
よって、後ろに立って見ている人から答えを教えてもらうことができます。
マイクもミュートが原則なので、声を出していても試験官には聞こえません。
ここは「正面を向いて受験」を必須にしないといけないでしょう。
また、パート2でも不正ができます。
パソコンのスピーカーで音を出していれば、誰かに解いてもらうことも可能です。
ざっと見た感じ、イヤホンやヘッドホンをつけて受験している人も多かったので、イヤホン制にすれば多少は防げるかもしれませんね。
技術的なことに関しては素人なので詳しいことは分かりませんが、そんなレベルの僕でも、上記のような不正の可能性を思いつくことができます。
もとより不正行為は、正々堂々とテストを受けている人への侮辱です。
TOEICのオンラインIPテストが正当なスコアとして認めてもらえるためにも、カンニング・受験代行などへの対策をしっかりしてもらいたいと思います。
抜け道がたくさんあって大変なのは承知ですが、運営さんには頑張ってもらいたい。
それから今日は、オンラインIPのトライアルを実施してくださり、ありがとうございました。貴重な経験となりましたので、ぜひオンラインIPテストが広く受け入れられるようになることを願っています。
それでは最後までご覧いただき、ありがとうございました。
また次回です。