公式教材がベスト
ご覧いただき、ありがとうございます。
リノキア英語スクールの鈴木です。
今回は、TOEIC本番に向けて問題演習をするためのテキスト(問題集)について書いていこうと思います。
公式問題の「クセ」をつかむ
人によってTOEIC本番に向けてどんな準備をするかは異なりますが、僕の場合だと2週間前から毎日問題を解いて調整していきます。
その際にどんなテキストを使うかというと、僕はもっぱら「公式教材」です。
かなり稀に市販の模試を使うこともあるのですが、最近は公式教材一択となっています。
もちろんそこまで公式教材にこだわるのには理由がありまして、それは何といっても公開テストを作っている機関(ETS)が作成した問題集だからです。
出題形式や傾向が定まっているテストには「クセ」が出てきますが、公式教材を使うことによって、その「クセ」までを身体に沁み込ませることができると思っています。
いわゆる「テスト勘」を研ぎ澄ますということになるのですが、TOEICはテストであるため、対策としてやっておくべきことの1つとして挙げられます。
ただ、ここで注意したいのは、やみくもに大量の問題を解いても効果は薄いということです。
問題を解くときには根拠を持って解答しなければいけませんし、間違えた問題があったら、なぜ間違えたかの原因を突き止めなくてはなりません。
こうしてTOEICを解くときのポイントや、自分のミスの傾向を把握することによって、感性がチューニングされていき、TOEICを解くための感覚が身についてくるのです。
こうした作業を、いつもTOEIC本番の2週間前くらいから始めています。
市販の模試にも「クセ」はある
テストには作成者の「クセ」が出ます。
これは本番のTOEICはもちろん、市販されているTOEIC模試も同じです。
僕が市販の模試を解いているときに「公開テストとは何か違う」と感じるのは、これが原因だと思います。なかなか本物を真似ることはできません。
したがって、市販の模試をテスト前に解くことは稀なのです。
でも、テストまで2週間以上あれば普通に解きます。
市販模試はたいてい公開テストよりも難しく設定されているので、練習になることが多いです。解説も豊富なので、理解に結びつきやすい利点もあります。
ただ、2週間を切ったら公式教材に切り替えます。
もしテスト直前になっても「〇〇模試」をずっと解いていたとしたら、「〇〇模試」用のテスト勘は鋭くなるけれども、本物のTOEIC用のテスト勘は鈍ったままになって、思うようなスコアが取れない可能性が出てくるからです。
高校受験や大学受験でも、直前にやるのは過去問のことが多いでしょう。
TOEICの場合、それにあたるのが公式教材になりますから、やっぱり直前対策として公式問題集をやらない手はないと思います。
何回解いていようと構わない
日本で出版されている公式教材には限りがありますから、人によっては答えを覚えてしまうくらい繰り返し解いたということもあるでしょう。
でも、何度解こうが問題集の質が落ちるわけではありませんから、答えを覚えていようと解く価値は依然としてあるのです。
僕なんかはTOEIC講師をしているものですから、公式問題集を毎日のように開いて問題を見ています。
当然、答えを覚えてしまっているものがほとんどです。
じゃあ学ぶことが何もないかというと、そうでもないんですよね。
何度も同じ問題を見ていると、TOEICがどこを設問にしてくるかが予想できるようになってきて、初見の問題であっても、パート3なら「そろそろ答えを言いそうだな」とか、パート7なら「この辺がきっと設問になっていそうだな」とかが何となく分かるのです。
ここまでいくと何のためのTOEICか分からなくもなってきますが、大事なのは公式教材を何度解いたところで十分すぎるということはないということです。
ぜひテスト直前には公式問題を解いて、「クセ」をつかんで欲しいのですが、それだけでスコアが上がるわけではないので、普段は英語力を上げる学習をベースにして、直前に公式問題を解いておくのが良いですね。
9月から公開テストも再開し、今後はIPテストの実施数も戻ってくると思いますが、チャンスを掴んだのなら、目標達成に向けて頑張るのみです!
それでは最後までご覧いただき、ありがとうございました。
また次回です。