いよいよTOEICも安くはない時代に

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TOEIC対策のリノキア英語スクールです。

ついにこの時が来てしまったという感じです。

2021年10月の公開テストから、TOEICが値上げとなります。詳しい値上がり幅は、下のチャートをご覧ください。

現在6,490円の公開テストは、10月より7,810円(税込)となります。

実に1,320円、およそ20%の値上げです。

つい先日も英検のほうで値上げが発表されて、いろいろな声(ほとんどは否定的なもの)が上がりましたが、それから少し遅れてTOEICも値上げに踏み切ったとのこと。

比較的受験しやすい価格というのがTOEICの良いところの1つでもあったので、この対応には正直残念としか言いようがありません。

しかしながら、値上げに踏み切らざるを得ない状況となっていることも運営側が明かしていましたので、やはり仕方のないことなのでしょう。

2020年以来の値上げ

コロナ禍による公開テスト中止のインパクトが強すぎて、すっかり忘れられている感もありますが、実は2020年にも公開テストの値段が上がりました。

その時は、5,725円 → 6,490円(税込)という値上がりでした(価格改定が発表されてから、消費税が8%から10%に上がってもいます)。

値上げの理由としては、以下のような点が上げられていました。

・テスト資材の運搬費
・テストの制作費
・テスト会場での人件費
・個人情報保護のためのセキュリティ強化

このように、プレスリリースでは経費が高騰しているとのことでした。

TOEICはちょっとずつ開催回数と開催場所が増えていて、そのたびに新しいテストが用意されるわけですから、途方もない問題数が必要になるのは明らかです。

個人的には、その時の値上げは仕方ないかなという感じでした。

1回の受験料も6,490円であれば、まだ我慢できるくらいの金額だと思います。むしろ5,725円で受験できるのは「安い」くらいだったので、ただ単に適正価格になっただけと捉えた人のほうが多かったのではないでしょうか。

しかし、それが今度の10月から7,810円になるのですから、その衝撃は大きいですよね。

これも個人的な感覚になってしまうのですが、7,800円ってけっこうな金額だと思います。人によっては2~3回と受験していくわけですから、総額で見たらかなりのものです。

それでもやっぱり仕方ない

コロナ禍で公開テストが半年ほど中止され、2020年9月にようやく再開されました。

9月と10月(1回目)の公開テストは、ホームページにアクセスが殺到したことにより申し込みできない人が後を絶たず、それを受けて2回目の10月公開テストからは「抽選制」が導入されたのです。

しかし抽選制となっても10月~12月のあいだは倍率が高く、落選してしまって受けられない人が多くいました。

TOEICがなくても世界は回るけれど、やっぱりTOEICを受験したいという人がどれだけ多いかを痛感した期間でした。

それでも年が明けてからは倍率がかなり落ち着き、今では申し込んだ人全員が当選できるという以前の状態にまで戻ってきていますが、ここまで回復するのに運営側はたくさんの努力を重ねてくれました。

感染防止対策を徹底したり、1日2回開催によって受験者枠を増やしたり、それまでは無かったホテルなどの会場を確保して開催につなげたりと、運営側はTOEIC公開テストを実施するためにあらゆる手を尽くしてくれたと思います。

当たり前のように受けているTOEICですが、開催するのにはいろいろな苦労があるのでしょう。

以前は会場として使われていた大学も、コロナを危惧して使用許可を出さなくなったり、代わりに会場として使われるホテルは使用料がとても高かったり、1日2回もテストを行うことでさらに多くの人手が必要になったりで、経費は大きくなるばかりとのこと。

こうして考えると、やっぱり値上げは仕方のないことだと思うのです。

なので、値上げする前に欲しいスコアを取ってしまったほうが良さそうですね。

値上がり後もTOEICを受けていく方は、1回のテストにかける準備をより徹底していこうという気持ちが大事になりそうです。

コロナが収まれば元の値段に戻る可能性だってゼロではありませんから、とりあえずは受け入れて、日々の勉強に集中するのが我々にできることだと思います。

値上げは残念だけど、TOEICは英語学習を継続する良いきっかけですので、前向きに捉えていきましょう。

それでは最後までご覧いただき、ありがとうございました。