TOEIC専門スクールが600点に必要なことを徹底解説

TOEIC600点に必要なL・Rスコアと正解数

TOEICは990点満点のテストです。TOEIC600点というのは、990点満点を基準にすれば6割くらいのスコアですが、果たして6割正解すれば600点が出るのでしょうか?

答えは「ノー」です。TOEIC6割正解しても600点には届きません。詳しく説明していきます。

まず、TOEIC600点が目標の場合、リスニング:350点、リーディング:250点が目安になります。

TOEICというテストはリスニングスコアのほうが伸びやすいため、リーディングスコアよりも50~100点くらい高く出ることが多いです。そのためリスニング350点、リーディング250点という配分を目安として設定しています。

そしてリスニング350点、リーディング250点を取るためには、それぞれの正解数がどれくらい必要かを知っておくことが大事です。

まずはこちらのスコアを見てみましょう。

2024年8月25日のTOEIC公開テストをリノキア英語スクールの講師が受験したものです。

この時、リスニングの正解数を75問(全100問)、リーディングの正解数を60問(全100問)にしました。

そして出たのがこのスコアです。ちょうど600点くらいになりました。

リスニング75正解、リーディング60正解ですから、合計で135問正解です。TOEICは全部で200問あるので、135問正解ということは、67.5%の正解率です。7割近い正解を出さないと、TOEIC600点には届かないのです。

これからTOEIC600点を目指す人は、リスニングで75以上の正解、リーディングで60以上の正解を目標にしてもらえるといいです。模試を解いた際の指標にもなります。

各パートの勉強法

リスニング350点(約75問正解)、リーディング250点(約60問正解)というゴールが明確になりましたので、次はそこへ到達するためのプロセス、つまり勉強法について触れていきます。

リスニングは短文の音読から始めよう(パート1,2)

リスニング力を伸ばすのに欠かせないのが「音読」です。なぜなら自分で発音できないものは聞いても理解できないのが人間だからです。自分で正しく発音できるようにすることがリスニング学習には必須です。

音読に馴染みがない方は、TOEICのパート1,2を使うのがいいです。パート1,2は短文のリスニング問題なので、手軽に音読できます。

音読はいきなり始めるのではなく、まずは読んで分かる状態を作りましょう。英文の意味、単語の意味がわかった状態で読むことで、意味が伴った音として脳にインプットされます。

ネイティブのナレーターの音を聞いたり真似したりすることも忘れないでください。ネイティブの発音を真似することは、リスニング力アップの近道です。

2~3ヵ月音読をずっと続けていると、聞き取れる音が増えていると実感できるかもしれません。リスニング力が上がるということは、言い換えれば脳が処理できる音声情報が増えるということで、結果が出るのには個人差があります。続けていれば必ず聞こえる音は増えますから、時間がかかっても諦めないことが大事です。

なお、パート1では5問正解、パート2では19問正解できるようになるのが目標です。

長い英文でも音読しよう(パート3,4)

短文での音読に慣れたら、パート3,4の英文を使って長文の音読もスタートしましょう。

手順はパート1,2と同じで、読んでわかる状態になってから音読をしていきます。

また、パート3,4では「先読み」をできるようになることが重要です。「先読み」とは音声がスタートする前に、問題文・選択肢を先に読んでおくスキルのことです。

知らない単語は覚えないといけませんし、先読みする文章は何回も和訳して練習しましょう。

パート3,4ではリスニング力だけでなく、リーディング力も大事だということを覚えておいてください。

なお、パート3では30~32問正解、パート4では19~21問正解できるようになるのが目標です。

文法は中学レベルでOK! あとは品詞を理解しておこう(パート5)

TOEICの英文で使用される文法はほとんどが中学レベルです。なので中学レベルの英文法が分かっていれば、いったん大丈夫です。

あとは文法問題に「品詞」についての問題がよく出ます。「品詞」とは名詞、形容詞、副詞などのことで、それぞれが文中でどのように機能するのかが問題として出てきます。

文法問題はだいたい20問ほど、多くても25問ほどなので、全体の20~25%です。

英語=文法の勉強となってしまう人が多いので注意です。文法ばかり勉強しても、TOEICで試されるリーディング力の20~25%ほどの対策にしかなりません。

知識がついたら英文をどんどん読んで、問題を解いて、リーディング力を養っていきましょう。

なお、パート5では21~22問正解できるようになるのが目標です。

長文読解を早めにスタートしよう(パート6,7)

TOEICのリーディング問題でもっとも比重が大きいのが長文読解です。

リーディング全体のうち約70%の問題は、まとまった長さの英文を読んで答えていく形式です。

日本人の多くは長文読解に苦手意識があります。その原因として大きいのが「経験不足」です。単語や文法はがんばって覚えるのですが、長文となると読む気が起きないという人が多いです。

TOEICは、英語を読める人が有利なテストです。

苦手意識を克服するためにも、リーディングのスコアを伸ばすためにも、長文読解には早くから取り組んでいきましょう。そういう人がTOEIC対策で成功します。

長文読解の復習には2つ大事なことがあります。1つ目は「正解の根拠を確かめる」こと。2つ目は「知らなかった単語をできるだけ覚えて、英文の内容をできるだけ理解すること」です。

正解の根拠が分かっていないと、なぜ正解したか、なぜ間違えたかも分かりません。これは解答を見て、絶対にチェックしたほうがいいです。

また、英文が読めない理由として一番大きいのが「知らない単語が多い」ことです。知っている単語が増えれば、それだけ読める可能性も高まります。もう一つの原因は「英文のストーリーが想像できない」ことです。何の話なのかが分からない状態だと、単語が分かっても理解度は上がりません。この2つはぜひ復習で確認しておくべきです。

なお、パート6では10問正解、パート7では29~30問正解できるようになるのが目標です。

レギュラーの単語集を1冊用意しよう(全パート)

TOEICのスコアアップには、知っている英単語を増やすことが欠かせません。その方法として、単語集を使うのがもっとも効率的です。

単語集を選ぶ際は、必ず「TOEIC用」のものにしてください。大学受験用だったり高校生が使うものはTOEICには適していませんので気をつけないといけません。タイトルに「TOEIC」と入っていれば大丈夫です。

あとはレベルも大事です。TOEIC600点のためには基本的な単語をたくさん覚えることが大事です。単語集には想定レベルが書いてありますので、それを見てTOEIC600点に合ったものを選びましょう。

覚え方は様々です。書いて覚える人もいれば、見るだけの人もいます。結局覚えればその方法が正解なのですが、発音は絶対できたほうがいいです。TOEICはリスニングがありますから、聞いて分かるようにする覚え方が大事です。音読をしっかり組み込んでいきましょう。

TOEIC600点に必要な勉強期間

TOEIC600点のために必要な勉強期間は、現在のスコアや確保できる学習時間によって人それぞれです。

ここではTOEICスクールとして数多くの方のTOEIC指導を経験した当校のスコアアップ実績も用いながら、目安となる学習期間をご紹介していきます。

当スクールでのTOEIC600点達成者の体験談はこちら

T・S様(大学4年生・男性)
7ヵ月で430点 → 620点にアップ!
院試のためにTOEIC対策をスタートしました。英語は学校以外で勉強したことはなく、苦手意識があり、テストでも苦戦が続きましたが、7ヵ月間コツコツ勉強を続けてTOEIC620点にまで到達しました。

R・K様(会社員・男性)
10ヵ月で420点 → 635点にアップ!
英語を勉強し直したいという希望がずっとあり、TOEICをきっかけに学習をスタートしました。英語はずっと苦手だったということでしたが、10ヵ月のあいだ地道に頑張って200点以上もスコアアップしました。

D・Y様(大学2年生・男性)
2ヵ月で535点 → 630点にアップ!
理系の学生さんで、大学で単位認定されるためTOEICの受験を決めました。1日1~2時間、多いと3時間ほど勉強できたとのことです。2ヵ月という短期間で630点にまでスコアアップしました。

A・S様(大学2年生・女性)
4ヵ月で425点 → 620点にアップ!
大学3年生から始まる就活を見据えて、2年生のうちからTOEIC対策を始めました。英語はどちらかというと得意で、1日1~2時間の勉強を4ヵ月続け、TOEIC620点を達成しました。

M・S様(会社員・女性)
3ヵ月で460点 → 645点にアップ!
航空業界に転職するためにTOEIC対策を始めました。1日2~3時間も勉強したおかげで、3ヵ月という短期間で200点近くスコアアップしました。英語は得意でも苦手でもないとのことです。

F・G様(大学2年生・女性)
1ヵ月で390点 → 650点にアップ!
英語は非常に得意ということで、最初からリスニング・リーディングともによく出来ていました。TOEICの解き方をしっかり練習したことで、たったの1ヵ月で260点もスコアアップしました。

勉強期間の目安(独学で1日1~2時間勉強した場合)

TOEICスクールや塾に通わず、独学でやっていく人もいます。独学だとテキストや勉強法で試行錯誤する期間ができやすいので、スクール等に通うよりも時間がかかる場合があります。以下で示した期間はあくまで目安になりますので、参考としてご覧ください。

TOEICはコツだけでスコアが上がるテストではありません。時間をかけて英語力を伸ばすことでスコアも上がるテストです。勉強期間は長めに考えていたほうが成功しやすいです。

平均点とボリュームゾーン

現在のTOEICの平均点は600~630点です。(次の公式サイトのページで平均点が見られます:https://www.iibc-global.org/toeic/official_data.html

平均点というとハードルは高くないように思えるかもしれません。しかしTOEICは相対評価のテストなので、自分がすごく良く出来ても、周りも同じくらい出来ていたらスコアは伸びないのです。

平均点の周りには一番多くの受験者が集まります。母集団が大きいボリュームゾーンのため、それだけ競争も激しく、530~630点くらいがもっともスコアが伸びにくいゾーンとも言えます。

600点を目前にしながら550~580点で伸び悩む人が多いのも、それが原因です。

こうした理由からも、TOEIC600点のためには勉強期間を長めに取ったほうが絶対にいいのです。

TOEIC対策ならリノキア英語スクールへ

独学でやるのが不安という方はTOEICスクールやTOEIC塾を検討するのがおすすめです。

リノキア英語スクールでは、TOEIC600点を目指すためのプランを多数ご用意しております。詳細はこちら:コース一覧 – https://www.romoeigo.com/top/course/

レッスンはTOEIC990点(満点)講師とのマンツーマンなので、それぞれに合ったTOEIC対策ができます。

テキスト、勉強法、宿題など、すべてスクールが指定しますので、それに沿って勉強を頑張っていただくシステムです。レッスンは完全予約制で、振替も可能なのでフレキシブルに受講できます。

スクールは神田・御茶ノ水エリアにあり、淡路町駅・新御茶ノ水駅・小川町駅から徒歩2分、JR御茶ノ水駅から徒歩7分のアクセスです。通いやすいため、勉強も続きやすいという評価をいただいております。

まずは無料カウンセリングにお越しいただき、英語力をチェックしながら、あなたに合ったテキストや勉強法をご提案します。

TOEIC対策にご興味がありましたら、以下のフォームから無料カウンセリングにお申し込みください。

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    TOEIC対策を成功させる秘訣

    TOEIC対策が成功した人には、いくつか共通点があります。とくに以下の3つはほぼ全員に当てはまることでした。

    1.毎日勉強する
    言うまでもないことですが、英語は毎日やることで実力がつきます。1日やって1日休むというスタイルでは、身につくよりも忘れるほうが早くて上達しません。たったこれだけのことですが、実践できるかどうかでTOEIC対策の成功率が大きく変わります。スコアアップした人は、勉強量をしっかり確保しているのです。

    2.期間に余裕を持たせている
    英語力はそんなに簡単に、短期間で爆上がりするものではありません。一部の成功例を信用しすぎるのは良くないです。英語力はスキルなので、基本的には伸びるのに時間がかかります。また、勉強習慣が身につくのにも1~2ヵ月かかりますから、普段から勉強している人を除いては、最低でも4~6ヵ月くらいの期間を設けたほうが、焦らずに勉強できます。

    3.「なぜ」を大事にする
    問題を解いて正解したり間違えたときに、「なぜ正解したのか、なぜ間違えたのか」を復習できる人は勉強が上手なので、TOEIC対策でも成功する確率が高いです。何となくで済ませてしまっては成長がありませんから、理由や根拠をしっかり考えることは、スコアアップに非常に重要なのです。

    TOEIC対策が成功する人とそうでない人の差は、たったこれくらいのことです。これだけの心がけでスコアアップするのだったら、絶対に実践したほうがいいですよね。

    以上、TOEICスクールが解説する「TOEIC600点に必要な正解数・勉強法・期間」についてでした。

    独りで勉強するのが心配という方は、ぜひリノキア英語スクールをご検討ください。TOEIC990点(満点)講師との二人三脚、あなたに合ったテキスト・勉強法でスコアアップが目指せます。まずは無料カウンセリングでスコアアップのために必要なことを確認していきましょう。