午前・午後どっちで受けるかは悩みどころ
2020年の後半より、TOEIC公開テストは午前・午後の2部制で実施されるようになりました。
ただし、受験できるのはどちらか一方で、両方とも申し込むことはできません。それゆえ、午前・午後どちらを受験するかで迷う人はけっこういます。
僕の場合だと、2021年はすべて「午後」のほうで受験しました。そして2022年はすべて「午前」のほうで受験して、2023年になってからも午前で受験しています。
午前・午後それぞれを1年通して経験し、どう感じるかを実験しました。
そうして到達した結論は、「午前でも午後でも変わらない」です。結局は自分に合うほうで受験すればよいのです。
ただ、TOEICを受けたことがなかったり、比較できるほど受験したことがない方にとっては、午前か午後かというのは依然として悩ましい選択かと思います。
そのため、いったん今回のコラムでは、午前・午後それぞれの平均点を見ながら、どちらで受験するのがいいかの1つの判断材料をご提供できればと思います。
ぜひ最後までお読みいただければ嬉しいです。
午前・午後の平均点
まずは直近5回分の公開テストの平均点を見てみましょう。
テスト日 | AMの平均点 | PMの平均点 | 点差 |
2023.5.21 | 614.4点 | 608.4点 | 6点 |
2023.4.21 | 624.7点 | 621.4点 | 3.3点 |
2023.3.19 | 598.9点 | 593.1点 | 5.8点 |
2023.3.5 | 633.3点 | 609.4点 | 23.9点 |
2023.2.26 | 624.7点 | 606.8点 | 17.9点 |
面白いことに、すべての回において午前のほうが平均点が高いです。
2月26日や3月5日のテストでは、かなり大きな差がついていますね。
ちなみに受験者数の差ですが、これは午前のほうが多かったり、午後のほうが多かったりするので、平均点の差に関係はないと思われます。
午前でも午後でも平均スコアは600点前後ですから、100点満点で換算すれば平均点が60点前後ということになります。ちょうど良い難易度に設定されていますよね。
午前のほうが簡単なの?
平均点を見る限りでは、午前のほうがスコアを取りやすいことが分かります。
でも、だからといって午前のほうが問題が簡単とまで言うことはできないでしょう。
受験者の質というのも影響しますから、もし午前回にレベルの高い人が集まっていれば、その平均スコアは当然午後よりも高くなりますよね。
そして僕自身が1年を通してAM・PMと受験し続けた感覚からも、難易度に差があるとは思えません。
推測でしかないけれど、AM受験の人のほうが頭が冴えているだけかもしれない!
あとはレベルの高い人がAMで受験する傾向が高いとか・・・
とりあえずAMのほうが平均点が高いからといって、PMよりも問題が易しいということはありません!
結局は自分に合うほうが正解!
公表されているデータから分かるのは、ひとまず午前のほうが平均点が高いことが多いということだけです。
でも、これだけで「じゃあ午前のほうがいいんだ」と結論づけることはできませんから、やっぱり自分に合うほうで受験するのが良いと思います。
朝の10:20からテストが始まる午前回は、朝型に人にぴったりですし、お昼には終わりますから、解放感にあふれた午後を過ごすことができます。
昼の15:00からテストが始まる午後回は、朝が苦手な人にぴったりですし、午前中をゆっくり過ごしてからテストを受け、終わった後にはどこかで一杯ひっかけるという楽しみがあります。
それからTOEICは毎月実施しているテストなので、1回でケリをつけようとするのではなく、2~3回受験して結果を出すのがおすすめです。
TOEICを初めて受験するという方は、とりあえず自分に合いそうなほうで受験してみて、しっくり来なかったら別のほうを受験してみるのがいいですね。
他人の意見やネットの情報はあくまで参考程度にとどめ、自分の感覚を大事にしましょう。
英語学習においても、自分の感覚とスタイルが大事ですからね。
午前と午後、どちらで受験しようか迷ったあなた! 自分の選択に責任を持ち、テスト当日までしっかり勉強しましょう!
学習者にできるのはそれだけです!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。