第286回TOEIC公開テスト（2022年1月30日）の感想

「ザ・パート1」という感じのオーソドックスな問題でした。英文が長いものや、ナレーターが速いものがなく、非常に解きやすかったです。『公式問題集8』をしっかり勉強した人は、テキストに出ていた単語があったことに気づいたでしょう。それが正解の選択肢だったので、やっぱり最新の公式問題集をやり込んでおくことは重要なのです。

前回の公開テストで登場した新しいイギリス人女性ですが、今回のテストには登場しませんでした。問題の難易度はノーマルで、変化球問題もしっかりストライクゾーンに入っているものばかりだったので、きちんと聞けていれば迷わずに正解が選べます。パート1に続いて、伝統的なパート2だったという感想です。

このところ難しめのレベル設定が定番となっていたパート3ですが、今回はいたって平凡でした。新しいイギリス人もいなければ、超早口のオーストラリア人もいないので、ナレーターもお馴染みの顔ぶれです。なんだか2019年くらいの問題を解いているような感覚でした。もちろん2~3題は難しめの会話が流れていましたが、そこで崩れなければ、解き終わったあとの感触はわりと良いのではないでしょうか。僕の周りに座っていた方たちも、ページをめくるタイミングが早めだったので、同じく解きやすさを感じていたのだと思います。

パート4ではセリフの意図問題がちょっと難しかったと感じたくらいで、あとは平均的でした。内容を理解できればもちろん有利なのですが、それ以上にキーワードを聞き取ることが大事です。ナレーターが正解のキーワードを言ってくれますから、そのワードが含まれている選択肢を選ぶことができれば、こちらの勝ちです。平均的なレベルの問題では、そうした解き方で正解数が稼げますから、内容を100%理解しようとムキになる人よりも、40~50%の理解に止まりながらもキーワードは逃さないという人のほうが、結果は良くなると思います。

3~4年前のTOEICでわりと目にした問題が登場していて、なんだか懐かしい友人に再会したような感覚でした。パート全体としてのレベルは標準的で、いわゆるボーナス問題は少なかったものの、難しすぎる問題が皆無だったため、一定の正解数が見込めると思います。印象的だったのは、to 不定詞の問題がちょっと多かったということと、これまで連続で出ていた so thatの問題が今回はなかったことです。

文章量が少なめで、問題も解きやすいのが多かったです。こちらでもto 不定詞の問題があり、パート5，6合わせて3題も出ていたことになります。ここまで偏るのも珍しいですね。

難しかったのは、シングルパッセージの記事問題にあったNOT問題と、最後のトリプルパッセージ（No.196-200）かなと思いました。特にNOT問題のほうは決定打となる根拠が見つからず、最後の最後まで悩んだ結果、最初に選んだマークのまま出しました。あとは4問チャットの問題でも1つ難しいのがありました。本文中から答えを探すのは簡単なのに、選択肢でそれを言い当てているものがない！　と思わせる問題でした。消去法も使いながら選んだけれども、あれで合っているのかなあ？？　考えても仕方ないので、結果を待つのみですね。ひねりを利かせた選択肢というのが今回のパート7のハイライトでした（個人的に）。