第275回TOEIC公開テスト（2021年8月22日）の感想

素直な問題が多かったですね。ダミーの選択肢では聞き慣れない単語がちらほら使われていましたが、正解の選択肢が分かりやすかったので、特に影響はなかったです。消去法に頼りすぎず、正解の内容をしっかり聞き取れていることが重視される内容でした。

ほとんどの問題はスタンダードでした。ただし1つだけキレッキレの変化球（もはやボール球に近い）があって、「お？」となりました。たしか「そのイスどこで買ったの？」と質問されて、「座り心地よさそうでしょ？」と返している問題でした。こういうのって意表を突かれます。とはいえ、テクニックとか問題の傾向とかに頼ることなく、リスニング力を上げていかないといけないなと再認識しました。

意図問題やグラフィック問題は解きやすかったです。ノーマル問題も総じて平均的でした。ナレーターの言った単語がそのまま正解の選択肢に入っているものが多かったです。どちらかというとキーワードが拾えているかを試すような問題でしたね、今回は。個人的にはNo.63の問題を聞き逃してしまったのが悔やまれます。タネを蒔く日が変更になった理由を答える問題だったと記憶していますが、完全に逃しました。

ナレーターが聞き取りにくいとか、スピードが速すぎるとか、そういう難しさは感じませんでした。ただ、言い換えに気づけないと選べない問題がすこし目立っていたように思います。たとえばナレーターは「supermarket」と言っていたけれども、正解の選択肢には「grocery store」と書いてあるようなケースです。今回のパート3とは正反対な印象でしたね。セリフ問題は標準的で、聞かずとも正解が推測できるレベルでした。グラフィックは1つだけ難しめなのがありました。

問題文が短いのが多かったと思います。品詞問題は定番どころが満載でしたね。接続詞問題もwhileやalthoughだったので定番ですね。このあたりは目標スコアに関係なく確実に正解しておきたいところです。語彙問題についても記憶に残るほどハイレベルなものはなく、後半にいっても難易度に差が感じられないくらいでした。

文書そのものの内容が難しいものはありませんでした。そして文挿入問題が平均的だったと思います。それに対して、接続副詞を選ぶ問題はすこし悩ませる感じでしたね。それから語彙問題のうちの1つが完全に文脈依存型でした。パラグラフの最後まで読まないと答えが選べない設計です。だんだんとこういう問題が増えていくのでしょうか。

シングルパッセージは冒頭からずっと易しめでした。けっこう正解数が稼げそうなセットだと思います。ダブルパッセージでは1つだけ難しいのがありました。文章量が多くて、一見すると「うっ」と尻込みしてしまうくらいです。内容もそれなりにハードでした。トリプルパッセージはどれも解きやすかったです。3つある文書のうちの1つが地図という珍しい問題もありました。地図なので、ほとんど読むところがありません。解くのが楽チンでしたよ。毎回こういうのが入っていると嬉しいんですけどねえ。今回のパート7は、難しいものは本当に難しく、それ以外は解きやすかったため、手に負えなさそうなものを捨てて、ほかで正解していくスタイルがピッタリ決まる感じでした。