第328回TOEIC公開テスト（2023年7月23日）の感想

いきなり風景の写真でした。ハンガーにかかった服が陳列されている写真です。今回のパート1は、風景が3つ、人物のが3つという構成で、ちょっと珍しいと思いました。風景の写真ってだいたい1～2問なのが普通ですからね。ただ、全体の難易度は標準的でした。久々にwheelbarrowが出ていて、相変わらずだなあと思いました。

序盤から変化球タイプが出ていましたが、消去法を使えば簡単に選べるレベルでした。最初から最後まで難しい問題はほとんどなかったように思います。消去法を使いやすかったのも大きいです。

先読み文には長い文章がほとんどなく、キーワードを拾って解ける問題も多かったので、最近のパート3の中ではだいぶ解きやすかったと思います。公式問題集9のほうが難しいのではないでしょうか。僕の席から近かった人たちも、ページをめくるときのタイミングが早かったので、けっこう分かっている人が多いんだなという印象でした。

パート3同様、先読み文の文章量はいつもより少なめだったと思いました。そしてキーワードを拾って解ける問題が7割くらいあったので、だいぶ解きやすかったと思います。セリフの意図問題はちょっと難しいのがあったけれど、そこで引っかからなければペースを保って最後まで解き切れると思います。こちらも公式問題集9のほうが難しいかなという印象です。

今回は文法問題が難しかったです。ただ、公式問題集１のパート5をしっかり勉強した人は、「あ、同じ問題が出てる！」と気づいたかもしれません。知っていれば秒殺なのですが、知らないと時間を食ってしまう面倒な問題です。あとはコロケーションの知識もけっこう試されていると感じました。いかに英単語をフレーズの中で覚えているかが重要なところです。1つの単語に1つの意味で覚えていると解けない問題が数問あったのが印象的でした。

接続副詞を選ぶ問題で迷うものがありました。かなり難しかったと思います。和訳を頼りにすると間違えるけど、使い方を知っていれば正解が選べるというタイプの良問でした。難しいですけどね。それを除けば標準的なレベルでした。

トリプルパッセージの最後の2題（No.191-200）は文章量が多く、文書間の関連性がなかなか見えにくかったのでハイレベルでした。しかしその2つ以外はどちらかというと文章量は少なめで、問題も解きやすかったです。公式問題集9とか6のほうが難しいと思いました。文挿入問題も、単語の言い換え問題も、ずいぶんと易しかったです。こういう問題セットに当たると、「TOEICは難化している」という主張には大した根拠がないように思えてきます。難しい時もあれば易しいときもあるというのが現実ではないでしょうか。