第283回TOEIC公開テスト（2021年11月28日）の感想

平均的なレベルの問題が多かったです。No.4あたりの、人物が写っていない問題がちょっと難しかったですね。これは英文レベルが高かったというよりも、イギリス人女性のナレーターのせいで難しかった気がします。

わりと最初から難しい問題が入っていました。でも難しさの理由はイギリス人女性のナレーターのせいであることが大きいです。英文だけで見ると、それほど複雑だったり単語が難しかったりしたものは少ないです。変化球がキレッキレの問題もあったかどうか。イギリス人やオーストラリア人のナレーターが早口なせいで難易度が高く感じました。

序盤から素直な問題が続きました。キーワードを拾えれば、その単語が入っている選択肢を選んで正解となります。そういうタイプの問題は、先読みをどれだけ十分にできるかがポイントです。難しかったのは例のごとく、イギリス人がしゃべっている問題でした。今回のリスニングは、イギリス人の早口ナレーターによって難易度が上げられた印象が強いですね。

パート4もパート3と同じ感じです。ただ、セリフの意図問題のレベルはこちらのほうがずっと上でした。先読みしないといけない文も多めだったので、リーディング力がある人のほうが有利でしょう。僕もリーディング力でリスニング面をカバーした感がありました。

品詞問題はスタンダート、前置詞・接続詞もスタンダートだったので、文法問題でしっかり正解数を確保したいところです。前置詞問題はちょっと変わり種でした。語彙問題は、普段は品詞問題に出てくるような単語が出題されていたので、単語をしっかり勉強しているなら難なく解けたものが多いと思います。品詞問題はあまり単語の意味を考えなくても解けることが多いのですが、このような傾向を目にすると、意味までしっかり確認しておくのが良さそうです。

今回のパート6は平均的でした。このところパート6は標準的なレベルが続いています。多くの人が苦戦する文挿入問題も、消去法がバッチリ使えました。パート6は全体的な理解も必要ですから、普段どういう読み方をしているかで難易度の感じ方も変わるでしょう。パート7の演習でしっかり全体の意味を考える習慣のある人ほど、パート6でも得点できる傾向にあると思います。

今回のはちょっと変わった並びでした。だいたいNo.147~160あたりまで2・3問セットの問題が続くのですが、今回はNo.160前で4問セットが出ていて、その後に2問セットがあり、変則的でした。こういうときって難しいことが多いと個人的に思います。シングルパッセージは簡単と言えるものは少なく、複数パッセージに入ってからはさらに難易度が上がった気がしました。いつもより解くのに時間がかかりました。