第279回TOEIC公開テスト（2021年10月3日）の感想

2問目からスピードが速くて身構えました。No.3の写真が、船着き場で釣りをしている写真だったのですが、これもダミーが巧妙でした。2択で迷った方もいるのではないでしょうか。それ以降もスピードがけっこう速く、文章もそれなりの長さだったため、なかなかな難易度だったと思います。

こちらもスピードが速いのが多かった印象です。ひねっているような問題はそこまで目立たなかったので、キーワードをしっかりと拾い、ダミーの選択肢をすぱっと切り捨てられれば正解は選べたかと思います。ただ、ある程度TOEICの問題に慣れていないと難しいかもしれません。玄人向けという感じでしょうか。

通して解いてみて、簡単ではなかったと感じました。普通と言えるほどの感じでもない。そういうわけで「やや難しい」という判定にしました。ただし先読みからストーリーの筋は想像しやすかったです。先読みしながら「こういう流れだろうなあ」って分かるので、あとはそれに沿って聞きながら細部を補っていくという要領です。中級レベル（TOEIC700点くらい）までは苦戦するセットだと思います。

パート4も簡単ではなかったですね。パート3でいい流れができていれば気持ちよく入れるでしょうが、逆に苦戦していると気持ちが重たくなります。TOEICにはメンタルも重要で、難しかったパート1から悪い流れを引きずったままズルズルといってしまう可能性もあります。そしてパート4でもこけてしまうとリーディングにも悪影響が及びます。難しいと感じたら、後に引きずらないようにケアする切り替えが欠かせません。

序盤などは文章量が明らかに少ないと感じました。もちろん難しい問題もありましたけど、解きやすいものもあったので、平均すれば標準的です。品詞問題が8問、動詞問題2問、前置詞・接続詞が5問、代名詞1問と、文法問題だけで半分以上でした。分詞の後置修飾があったり、複合名詞があったり、後半はすこしレベルが高めなセットです。語彙問題では久しぶりに句動詞が出題されていました。

全体的に標準的でした。文章的な難しさもなく、個々の設問もそこまで苦しめてくる感じではなかったので、読めれば解けるという典型例ですね。文挿入がちょっと難しいところがあったかもしれませんが、分かるところを落とさなければ正解数はしっかり稼げると思います。

シングルパッセージは少し難しい設問がありました。ただ、本文が難しいという印象はなかったので、難しいところで悩みすぎなければテンポよく進められそうです。複数パッセージは解きやすいものが多かったかなと。会社でサッカークラブがあり、備品やユニフォームを買ってくれる話などは楽しそうでした。TOEICって良い会社が多いです。印象的だった表現としては、Rest assured that ~がありました。かなり久しぶりに見て、まるで中学校の友達に会ったような感覚でした。